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福島県国見町大木戸古墳群の出土品を展示した「大木戸6号墳出土の蕨手刀展」は9月28日まで、町あつかし歴史館で開かれている。出土した古墳時代の蕨手刀と、当時の技法を使って復元した刀を展示し、見比べられる。入館無料。
町内には古墳時代後期から終末期に作られた古墳が複数あり、蕨手刀はこれらから出土した。柄の部分がわらびの芽の形をしており、刀と柄が一体に作られた8世紀後半の古代の刀だという。
復元は、2024(令和6)年度に行われた出土品の復元プロジェクトの一環で行われた。古代の製鉄技法の復元研究に携わっている吉田秀享さんと、刀匠の藤安将平さんらが蕨手刀の復元に取り組んだ。
展示会では、町の調査や、復元プロジェクトの成果も紹介している。
23日午後1時30分からは、町内の大木戸ふれあいセンターで、吉田さんと藤安さんが復元プロジェクトなどについて解説する。参加無料。
同歴史館は午前9時から午後4時30分まで。休館は月曜日(祝日の場合は翌日)。問い合わせは町歴史まちづくりフォーラム事務局(町企画調整課)へ。(県北版)