福島大発ベンチャー コカゲ(川内村)、未来農業(福島市)を認定 社会課題に対応、地方創生事業を展開

  • [エリア] 福島市 川内村
福島大発ベンチャー コカゲ(川内村)、未来農業(福島市)を認定 社会課題に対応、地方創生事業を展開

福島のニュース


福島大は、人間発達文化学類出身の大島草太さん(29)が興した「Kokage(コカゲ)」(福島県川内村)と食農学類出身の丹野友幸さん(50)が経営する「未来農業」(福島市)の2社を大学発ベンチャーとして新たに認定した。両社とも社会の課題に対応し地方創生につながる事業を展開している。これで福島大発のベンチャーは3社となった。
コカゲは川内村に蒸留所を構えクラフトジンを作っている他、そば粉を使ったワッフルの移動販売、規格外の県産果実を原料にしたフルーツハーブティーの製造販売などに取り組んでいる。ふくしまベンチャーアワード2020で特別賞を受けた。
未来農業は福島市松川町で米作りなどをしている。酒造好適米の栽培も進め、県産日本酒の振興に一役買っている。県産オリジナル酒米「福乃香」で初の「特等」を得るなど、品質の高さが評価されている。みそなどの発酵食品や菓子類も製造する。
認定式を19日、学内で行い、大学の松田幹理事が大島さん、丹野さんに認定書を手渡した。大島さんは「人と人、土地と土地をつなぐ未来をつくっていきたい」、丹野さんは「食と農の可能性を開く挑戦を続けていく」とそれぞれ抱負を述べた。
認定を受けると大学の施設や設備を使える他、「福島大発ベンチャー」の称号を営業に活用できるなどの利点がある。