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福島県いわき市泉ケ丘の放課後児童クラブ「アトリエハウス児童クラブ」の児童は東日本大震災の被災体験に関する映像を制作している。内容を英語に翻訳し、今秋にもタイに送って現地の子どもたちと交流する。
震災後に産まれた子どもたちが津波や原子力災害への理解を深め、キャリア教育につなげようと初めて企画した。市内の泉小と泉北小に通う児童10人が参加している。県教委の「チャレンジ!子どもがふみだす体験活動応援事業」の採択を受けて実施した。
18日から20日にかけて、東京の映像制作会社ユナイテッドプロダクションのスタッフから、映像制作のノウハウを学び、市内のいわき震災伝承みらい館で被害状況について学習した。
最終日には、同館で永山宏恵市議会議長、大峯英之市議、いわき語り部の会の石塚洋悦さん、地元の老舗鮮魚店「おのざき」の小野崎幸雄会長を招き、震災直後の対応や復旧・復興に向けてどんな活動をしたかインタビューした。避難所運営の苦労や、水産物の風評被害を乗り越えるために奮闘した体験談を児童は真剣な表情で聞いていた。(いわき版)