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福島県会津若松市が進めていたJR会津若松駅前都市基盤整備事業の基本計画案が固まった。駅前中央にバス用と一般車・タクシー用のロータリーをそれぞれ新設し、乗降場所には雨や雪をしのぐ屋根を設置する。まちの活性化につながる駅前広場も整備する。
市が20日、市議会建設委員会協議会で示した。現在の駅前は歩行者と自動車の動線が交錯しており、バスの乗降場所に向かうには車道を横断する必要があるなど安全性や利便性に課題がある。駅利用者が立ち寄り、滞留する施設も少ないため、景観に配慮しつつ新たな玄関口へと再整備する。
概算事業費は約32億1500万円で国庫補助金や市債、一般財源などの活用を見込む。市とJR東日本、JR貨物の所有地が混在しているため事業と併せて整理する。
11月上旬にパブリックコメントとタウンミーティングを実施し、12月に基本計画を策定する。その後、基本設計や都市計画変更などを行うため、着工は早くても2029(令和11)年となる見通し。駅前広場の概要は今後詰める。(会津版)