紙芝居で教訓を後世に 中高生が震災伝承活動スタート 福島県富岡町

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福島県富岡町のNPO法人富岡町3・11を語る会は17日、中学生と高校生による紙芝居を使った伝承活動をスタートした。昨年に続いて2回目。若者が作品の創作や表現活動を通じ、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の教訓を主体的に次世代へとつないでいく。
紙芝居を活用することで、小学生や幼児にも興味を持ってもらい、「誰一人取り残さない防災」の実現を目指している。富岡中とふたば未来学園高から計3人が参加している。
町内のさくらモールとみおかで初回の研修を実施した。紙芝居を使った伝承活動に取り組む浪江まち物語つたえ隊の岡洋子さんとふたば未来学園高3年の林七菜さんが紙芝居を上演した。
参加した富岡中2年の菅野涼さんは「紙芝居だからこそ伝わる臨場感を実感できた。震災を経験していない世代だが、家族や周囲の方から話を聞いて原発事故の教訓などを伝えたい」と抱負を述べた。
参加者は今後、紙芝居を創作し、表現方法の指導を受ける。1月に成果発表を行う予定。参加者を募っている。問い合わせは富岡町3・11を語る会へ。