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福島県会津坂下町を拠点に活動する7人組バンド「ビートマック・スペシャル」は10月、結成25周年を迎える。記念ライブツアーを8月30日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後に交流を続けてきた葛尾村で催す。
「音楽で地域を元気に」「音楽でエールを」をテーマに県内外のイベントなどで演奏してきた。奥会津地域やJR只見線、地域のゆるキャラを題材にしたオリジナル曲など、百曲を超える作品を生み出してきた。
震災と原発事故に伴い、葛尾村民が会津坂下町に避難した際には避難所で演奏会を開き、音楽の力で村民を励ました。2012(平成24)年に発表した村復興応援曲「葛尾川」は小学校の音楽の授業で歌われるなど村民に愛されている。
ライブツアーは30日午後3時から葛尾村復興交流館あぜりあで開催する。入場料は千円で、小学生以下は無料。避難所でのエピソードを交えながら10数曲を披露する。
ライブツアーは葛尾村を皮切りに奥会津地域や福島市、郡山市、新潟県を巡り、来年末ごろに会津坂下町で締めくくる。代表の江川博幸さん(63)=江川畳店代表=は「震災や新型コロナなど色んなことを乗り越えてきた25年だった。ツアーを通してこれまでの感謝を伝えたい」と語る。
問い合わせは事務局へ。