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福島県大熊町が町内の大野幼稚園跡地に新設する学校給食施設は、2027(令和9)年4月からの給食提供を目指す。年内にも建設工事に着手する。26日、町役場本庁舎で開かれた町総合教育会議で町教委が施設整備向けた基本設計の素案を示した。
最大約500食が調理できる体制を整える。緊急時などには近隣の町村にも届けられるようにする。2026年度の完成を見込む。
町は現在、浪江町の調理場から給食を配送している。大熊、浪江両町とも子どもの人数は年々増加しており、将来を見据えて大熊町内にも学校給食施設の整備が必要と判断した。
町総合教育会議では町教委側が教育委員から給食施設の整備に向けて意見を聞いた。今後、会議での声を踏まえて基本設計を正式に策定する。
吉田淳町長は「子どもたちの成長を支える食の拠点となる。円滑な施設の稼働に向けて取り組みを進めていく」との考えを述べた。(相双版)