福島のニュース
縄文時代の遺跡がある自治体の首長らが集う「縄文シティサミット」は24日、福島市のパルセいいざかで開かれた。市内開催は9年ぶり3度目。首長らが遺跡を生かした地域振興、次世代継承に意見を交わし、遺跡の適切な保全、まちづくりや観光への活用などを盛り込んだ共同宣言を発表した。
実行委員会、全国23市町加盟の縄文都市連絡協議会、福島市の主催。市内の宮畑遺跡史跡公園「じょーもぴあ宮畑」の開園10周年に合わせて開き、約250人が参加した。
福島市を含め連絡協議会に加盟する11道県18市町の首長らが次世代継承や地域振興などを討論した。子どもたち対象の体験学習、住民主体の活動推進など各市町が力を入れている取り組みを紹介し、今後を展望した。福島市の木幡浩市長が共同宣言を読み上げた。
三内丸山遺跡センター(青森市)の岡田康博顧問兼特別研究員が「世界遺産
三内丸山遺跡にみる逸品」と題して基調講演した。じょーもぴあ宮畑の出張イベント「縄文の日
夏の陣」も開かれた。【縄文シティサミット共同宣言】一、多様な地域性を示し、地域の宝である縄文遺跡の適切な保存に努めます。一、遺跡・遺構・遺物など、独自の価値を持つ縄文遺跡の逸品を基に、人材育成やまちづくり、観光振興に活用します。一、縄文都市間の結び付きをさらに強め、縄文の魅力と歴史的意義を全国に向けて発信します。