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福島市消防本部が公式インスタグラムで発信している「消防めし」が話題を呼んでいる。同本部で長年、親しまれてきた逸品や若手職員が考案した料理の写真を定期的に投稿している。広報担当で消防総務課の斎藤直樹さん(36)は「消防士という仕事をより身近に感じてもらえれば」と期待している。
消防めしは、当直職員3~5人が約20人前の料理を仕込む。あらゆる出動要請に対応できるよう、素早くかき込める丼物や麺類が多いという。斎藤さんは「ニンニクや卵黄を使った料理が多く、彩り豊かで力がみなぎる」と笑う。「チンジャオロース風炒飯」を担う同本部の菅野大和さん(20)は「消防士になって料理を覚えた。皆さんが笑顔になるご飯を作りたい」と胸を張った。
同本部によると、消防めしの発信は県内初の取り組みで毎週水曜日に、24時間限定公開できる機能「ストーリーズ」にアップしている。過去の投稿は、「福島消防の台所」と題した「ハイライト」機能で確認できる。
5月1日のアカウント開設から今月20日までにフォロワー数は1300人を超えた。消防めし以外に、訓練の様子なども発信している。斎藤さんは「今後も、かっこいい姿を市民の皆さまに届けたい」と意気込んでいた。(県北版)