福島のニュース
福島県県北地方のスイカ畑でスイカ黒点根腐病が県内で初めて確認された。福島県の主要な作物であるキュウリにも感染する恐れがあり、県は28日、病害虫発生予察情報の「特殊報」を発表し生産者に防除対策の徹底を呼びかけている。
県によると、7月に県北地方の生産者からスイカの株がしおれて枯れるなどの報告が県にあった。症状や子のう胞子の形態などからスイカ黒点根腐病と判明した。その後、県北地方の複数のスイカ畑で確認され、被害に遭った畑は5割程度の減収となっているという。
病原菌はスイカだけでなくキュウリ、メロン、ユウガオ、トウガン、シロウリなどウリ科の作物に伝染する。県病害虫防除所は、発病した株は抜き取って丁寧に処分したり、土壌くん蒸剤を使用したりといった適切な対策を生産者に求めている。■野菜や花卉の害虫ハスモンヨトウ増加
県は28日、野菜や花卉の害虫ハスモンヨトウが増えているとして病害虫発生予察情報の「注意報」を出した。ハスモンヨトウは幼虫がイチゴやトマト、トルコギキョウ、キクなどの葉を食い荒らす。県内全域で前年より早い時期から増加傾向に入っており、注意を促している。