福島のニュース
東北大と福島大の学生が参加する「福島復興まちづくりワークショップ」は29日、福島県の双葉町産業交流センターで成果発表会を開いた。学生が25日から町内に滞在し、交流人口の増加やにぎわい創出に向けて考えたツアーイベントなどの政策を発表した。
ワークショップは町に活動拠点を置く両大が人材育成の機会として初めて企画。福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)の委託事業として実施した。2年生から大学院修士課程までの学生14人が参加し、町民らと交流しながら地域の現状や課題を学んだ。
3班に分かれ、町民や町職員らにアイデアを発表した。震災発生前と現在の様子を学べるパネルを町内に設置する「まちなかアーカイブ」や、起業を志す若者が長期滞在するプログラム、芸術と学びを特徴にした観光イベントなどを提言した。来場者からは実現に向けて協力したいとの声もあった。