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福島県郡山市の安積高の創立140周年記念式典は30日、市内のけんしん郡山文化センターで行われ、出席者が「開拓者精神」「質実剛健」「文武両道」の建学精神を胸に、伝統継承と新たな歴史づくりを誓い合った。
県立安積中を含む在校生、同窓生ら約1300人が出席した。森下陽一郎校長が「皆さんと記念すべき日を迎えられた誇りを全職員が胸に刻んで歩み続ける」と式辞を述べた。笠間善裕140周年記念事業実行委員会長が「この式典が150周年に向けた安積高、安積中のさらなる飛躍の礎となるよう願う」とあいさつした。
笠間会長と森下校長が歴代校長の久保田範夫さん、歴代同窓会長の安孫子健一さんらに感謝状を贈った。生徒会長の村上翼さん(2年)が「歴史が物語る継承の重みを受け止め、さらなる発展のため全校生徒が一丸となって努力を重ねる」と決意を述べた。
同窓生の冨永悌二東北大総長(89期、矢吹町出身)が「日本の新たな国立大学像を目指して~安積高校卒後、50年目の挑戦~」と題して記念講演した。記念演奏として同窓生の柳沢良音さん(132期)がバイオリン、菅原和鼓さん(133期)がピアノを奏でた。
同校は1884(明治17)年に福島中学校として開校した。昨年に140周年を迎えたが、今春の県立安積中開校に合わせて記念式典を1年延ばした。