新スタジアムは日本初の完全木造型 福島県産材を活用 サッカーJ3福島U運営会社が構想発表

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新スタジアムは日本初の完全木造型 福島県産材を活用 サッカーJ3福島U運営会社が構想発表

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サッカーJ3の福島ユナイテッドFC(福島U)を運営するAC福島ユナイテッドは30日、福島市に建築する新たなホームスタジアムのコンセプトを発表した。日本初の完全木造スタジアムとする。
スギを中心に県産木材を活用する。「循環型」を意識し、メンテナンスで交換する部材についても県産を活用する。データを基に風の入りや雪を考慮した造りとする。世界で最も難しい環境認証「リビング・ビルディング・チャレンジ(LBC)」の取得を目指す。地域住民らが整備に参画できる仕組みとし、「オールふくしま」で進める構想となっている。
5~6千席を想定している。J2基準はメインスタンド8千席を要するが、福島Uは例外規定の適用を受ける方針。
サッカーグラウンドは福島Uのアカデミーに所属する子どもたちも使用する。宿泊機能も設ける予定で、市の協力などを得ながら地域活性化の拠点にするつもりだ。建設場所や予算は検討中。
30日に市内のとうほう・みんなのスタジアム(あづま陸上競技場)で行われた鹿児島戦後、小山淳CEOがサポーターの前であいさつした。小山CEOは「東日本大震災と原発事故からの復興の象徴にしたい。持続可能性について、新たな世界基準を打ち立てる挑戦になる」と話した。■福島Uホーム戦に観客8698人
最多動員数を大きく更新
30日に福島市のとうほう・みんなのスタジアム(あづま陸上競技場)で行われた福島Uのホーム戦には、サポーター8698人が訪れ、ホーム戦の最多観客数を更新した。
福島Uは観客動員数8千人を目指し、スタジアム周辺でさまざまなイベントを繰り広げる「ユナまつり」を催した。昨年記録した5471人を3千人以上、上回った。