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移住者定着支援「福島12市町村つながりづくり支援事業」は8月30日、福島県南相馬市小高区のホースバリューなどで始まった。
東京電力福島第1原発事故で避難指示の対象となった12市町村への移住者と地元住民の交流の場をつくろうと県、ふくしま12市町村移住支援センターが主催した。地域づくりに携わる南相馬市のオムスビ、葛尾村の葛力創造舎、いわき市のdreamLab(ドリームラボ)の3団体がそれぞれ7回のプログラムを実施する。
このうちホースバリューではオムスビが「馬とともに、地元とつながる」をテーマに交流会を開いた。22人が参加した。
乗馬体験などの事業を手がけるため移住したホースバリューの神瑛一郎代表と、地元で相馬野馬追の出場を続ける佐藤和人さんに話を聞いた。オムスビの森山貴士代表が進行した。神さんの移住と起業の経緯や、相馬野馬追の出場をきっかけにできた神さんと佐藤さんの交流などを紹介。馬文化に根付くつながりが語られた。
乗馬や甲冑の着付け体験も催された。
葛尾村の宿泊施設ZICCA(ジッカ)では、葛力創造舎のプログラムが催された。同団体の下枝浩徳代表が酒づくりや、起業と連携をテーマにした地域づくりについて語った。
27日はドリームラボのプログラムが、南相馬市小高区の小高交流センターで企画されている。子育てをテーマにヨガや料理教室を予定している。
オムスビ、葛力創造舎、ドリームラボの3団体は今後、会場を変えて交流イベントを開催する。(相双版)