福島のニュース
福島県玉川村は8月29日、村内に事業所を置くTBK福島工場にサルナシの苗木を贈った。特産品のサルナシの魅力を感じてもらう取り組み。村によると、村内企業への苗木配布は初めてという。
サルナシは別名コクワと呼ばれ、果実の見た目や味がキウイフルーツに似た植物。栽培が盛んな村ではサルナシに親しんでもらうために、村内の一般家庭や企業に苗木を配布する事業を2021(令和3)年度から行っている。今回、車両のブレーキなどを製造するTBK福島工場が地域貢献に向けて配布事業に手を挙げ、苗木の贈呈が決まった。
贈呈式は同日、TBK福島工場第二工場で行われた。村さるなし生産組合の大和田宏副組合長が榊枝智幸工場長に苗木を手渡した。榊枝工場長は「地域とともに歩む企業として、苗木を来社した人らに見てもらい、村の魅力を伝えていきたい」と話した。
同社は苗木を敷地内に植えて育てる。一般的に、苗木から3年ほどで果実を収穫できるようになるという。(県南版)