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福島県郡山市のけんしん郡山文化センターで8月30日に行われた市内の安積高の創立140周年記念式典では、在校生と同窓生が節目を喜び合い、「安高」での学びを社会貢献や充実した人生に生かす決意を新たにした。
オンラインで記念講演した同窓生の冨永悌二東北大総長(89期、矢吹町出身)は、東北大と物理学者アインシュタインとのつながり、国際卓越研究大学としての取り組みなどを紹介。高校時代を振り返り、「謙虚なプライドを持ち、変革を恐れず挑戦してほしい」と在校生に呼び掛けた。山平心春さん(2年)がお礼を述べた。
記念演奏したバイオリンの柳沢良音さん(132期)とピアノの菅原和鼓さん(133期)はクライスラーの「愛の喜び」など3曲を披露し、式典に花を添えた。3世代以上にわたり同校に在籍した家族51組が紹介された。
特別功労者ら20人が表彰を受けた。受賞者は次の通り。
◇歴代校長=久保田範夫、渡辺昇、小島稔、鈴木芳人
◇特別功労者▽歴代同窓会長=山口勇、安孫子健一▽歴代桜桑会長=佐藤正広▽歴代PTA会長=湯浅大郎、石橋秀郎、吉田雅彦、今川了一、樽川啓、高田哲也、梅原博、武田賢一、原正幸、佐藤裕文、竹林信次▽功労者=若田目宏三、矢吹誓一郎
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創立140周年記念祝賀会は同日、市内のホテルハマツで開かれた。笠間善裕140周年記念事業実行委員会長(84期)があいさつし、同窓生の椎根健雄市長(108期)が祝辞を述べた。吹奏楽部・弦楽合奏部の生徒がエルガーの「威風堂々」を披露した。安孫子健一さん(80期)の発声で乾杯し、同窓の絆を確かめ合った。(郡山版)