世界最多「千輪咲」に挑戦 二本松菊花愛好会長の伊東さん 10月開幕の菊人形で披露へ 福島県二本松市

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世界最多「千輪咲」に挑戦 二本松菊花愛好会長の伊東さん 10月開幕の菊人形で披露へ 福島県二本松市

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福島県二本松市の二本松菊花愛好会長の伊東勝夫さん(74)は、過去最多の3千輪の花を付ける巨大な「千輪咲」の栽培に挑んでいる。10月10日に開幕する「二本松の菊人形」で披露するため、細心の注意を払って手入れしている。確認可能な世界最多記録は台湾の2430輪。世界記録の認定を視野に入れている。
千輪咲は1本の茎から枝分かれさせ、多数の花を咲かす。特有の栽培技術と経験が必要で株の選定を含めれば、2年半ほどの時間を要する。市内で栽培できる職人は現在3人という。
伊東さんは昨年1月に苗を定植し、ビニールハウスの中で直径約3・3メートル、高さ約2・7メートルに育てた。手作りの支柱や台の上でドーム状に仕立てられ、青々とした姿を見せている。
伊東さんは「世界で認められるよう努力し、菊人形の会場に彩りを届けたい」と意気込んでいる。
菊人形を主催する二本松菊栄会長の三保恵一市長は2日、伊東さん方を訪れ、栽培の様子を視察した。三保市長は「きれいな花を咲かせ、多くの人に感動と感激を与えてほしい」と励ました。斎藤源次郎副市長が同行した。(県北版)