福島のニュース
ふくしまマスターズ大学の講演会は18日、福島市のキョウワグループ・テルサホール(福島テルサ)で開かれ、歌手の加藤登紀子さんが自分のルーツや世界平和を願う気持ちを語った。
加藤さんは旧満州(現中国東北部)のハルビンで生まれた。戦禍の爪痕を見つめ続け、平和への祈りを歌にのせている。戦後80年の今年、歌手活動60周年を迎え、アルバム「for
peace」をリリース。記念コンサートをハルビンで開き、観客からの歓迎に胸を熱くしたエピソードを明かした。「日本にはアジアの平和を守り続ける責任がある」とし、「これからも人として、歌手として、平和のためにできることをやっていく」と伝えた。
講演後は代表曲「百万本のバラ」と来月公開する新曲「明日への賛歌」を力強く歌い上げた。
実行委員会、市、市教育委員会の主催。生涯学習支援の一環で毎年開催している。約480人が来場した。(県北版)