誰でも気軽に相談を 仮想空間に窓口出現 アバターで交流 福島県会津若松市

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誰でも気軽に相談を 仮想空間に窓口出現 アバターで交流 福島県会津若松市

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福島県会津若松市は、対面のやりとりに抵抗がある障害者やひきこもりの人らを支援する仮想空間「メタバース」の相談窓口を1日、開設する。インターネット上で利用者らがアバター(分身)を使って生活の困りごとなどの相談や交流ができる。市によると、福祉分野の相談窓口でのメタバース活用は県内自治体で初めて。室井照平市長が30日、定例記者会見で発表した。
名称は「会津若松市つながり支援メタバース」。市役所や関連施設を来庁したり、家庭訪問を受けたりして職員らと直接話すことなどを避けたい人でも気軽に相談・交流してもらおうと導入する。
アバターを使って利用できる空間は「エントランス」と「あかべこ相談ルーム(個別相談室)」の二つ。エントランスは、誰でも自由に入退室できる共有空間で、市の障害者支援やひきこもり支援に関する情報を閲覧できる。利用者同士で自由に音声やチャットによるやりとりもできる。個別相談室の利用は事前予約制で、市の相談支援専門員らもアバターとして対応する。障害者やひきこもりになっている人、その家族らが利用できる。
氏名や住所などの個人情報を登録せずに使える。市の担当者は「ITを活用し、悩みを抱える人が気軽に相談・交流できる場を提供したい」と話した。