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福島県内の中学生が、岩手県大船渡市で東日本大震災の津波で九死に一生を得た人々を描いたミュージカル「いのちてんでんこ」の公演に出演する。福島県本宮市の白沢中でワークショップが開かれた。生徒らが震災当時の様子に理解を深めながら、演技に磨きをかけた。
日本芸術文化振興会の学校巡回公演の一環。「いのちてんでんこ」は大船渡市で津波に被災した市職員をモデルに、避難所の仕事を通じ人々のつながりや地元に根付いた文化芸能の素晴らしさに気付いていく物語だ。同市を拠点に活動する劇団「みんなのしるし合同会社」が制作した。11月18日に同校体育館で本公演を開き、同校生徒らが一部で共演する。
ワークショップには同校の3年生約50人が参加した。劇団員から、朗読や映像を通して「いのちてんでんこ」の世界の解説を受けた。体育館では劇団員の指導の下、踊りや共演曲「こっつぁこ」などを練習した。安沢快晟さん(15)は本公演でステージに上がる予定だ。「被災地の伝統芸能に触れることができて良かった。本番では素晴らしい踊りを披露したい」と語った。(郡山版)

