第二の『馬生』を福島県古殿町で NPO法人がクラウドファンディングに挑戦

  • [エリア] 古殿町
第二の『馬生』を福島県古殿町で NPO法人がクラウドファンディングに挑戦

福島のニュース


福島県古殿町で、ばん馬による観光遊覧馬車などに取り組むNPO法人馬事振興会の活動が、ばん馬「フルード」の急死で困難になっている。現在、新たな馬を迎え入れる資金集めのため、クラウドファンディング(CF)に挑戦中だ。
古殿町は鎌倉時代から受け継がれている流鏑馬の他、かつては農林業で馬耕や馬搬が行われ、町民の暮らしと馬が身近にあった。馬事振興会はこうした人と馬のつながりを保ち、文化を継承しようと町内外で活動している。
ばん馬の観光遊覧馬車もその一つ。北海道帯広市で開かれる「ばんえい競馬」で「フレイムファイヤー」の名前で活躍し、10歳で引退したばん馬を6年前に引き取って「フルード」と名付けた。1トンの巨大な体格と穏やかな性格を持ち合わせ、馬車馬として観光遊覧馬車や町内外のイベントで多くの人と触れ合ってきた。
ただ、昨年冬にフルードが死んでしまった。今後はばん馬としてはデビューできないが、馬車馬として活動できる馬を迎え入れる予定だ。
CFは専用サイト「キャンプファイヤー」で受け付けている。目標金額は馬の購入費用として500万円。返礼品には古殿町産のコメを贈る。馬事振興会の窪木清彦理事は「馬たちが古殿町で第二の『馬生』を過ごせるように協力をお願いしたい」と話した。