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福島県立博物館の秋の企画展「発掘ふくしま00(ゼロ)―ふくしま考古学事始め―」は4日から12月7日まで会津若松市の県博で開かれる。一般公開を前に3日、関係者向けの内覧会が開かれた。
「発掘ふくしま」は10年に一度開かれる企画展。これまでは最新の調査成果を紹介してきたが、今回は発掘の原点に立ち返る意味を込めて「00」と題し、江戸から昭和時代にかけて県内で発掘された土器や石器など約600点を並べた。
参加者は1670(寛文10)年に見つかった県内最古の考古資料「松野千光寺経塚出土資料」(喜多方市教委所蔵)や、磐城高史学部が1948(昭和23)年に発見した国重要文化財「天冠埴輪」(県所蔵、磐城高保管)などを見て回った。担当の平沢慎学芸員は「県内の発掘実績は専門家よりも一般の人たちの収集活動によって積み上げられてきた。当時の人たちが発掘にかけた情熱も伝えたい」と語った。
観覧時間は午前9時30分から午後5時まで。月曜休館。観覧料は一般・大学生1200円、高校生以下無料。問い合わせは県博へ。

