藍染め作品で町をPR ハンドメード作家と福島県楢葉町が連携 畑づくりから作品づくりへ

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藍染め作品で町をPR ハンドメード作家と福島県楢葉町が連携 畑づくりから作品づくりへ

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日本最大級のハンドメードのオンライン市場を運営するクリーマと福島県楢葉町は藍染めを通じて作家と地域をつなげる取り組みを進めている。手作りにこだわるハンドメード作家が町内のものづくり団体「ならは藍染め会」と連携し、藍の畑づくりから作品づくりに取り組んでいる。9月25日、町内で葉摘みなどの作業を繰り広げた。
町内の移住促進事業に取り組む「ならはみらい」とクリーマは、ネット通販を行うクリエイターで地方に工房を求める人を対象に移住体験ツアーを実施して、地域とハンドメード作家をつなげてきた。
町内で東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生後から取り組まれている藍染めを作家が体験し、商品を開発する取り組みなどを進めてきた。作家からの要望を受け、畑づくりから取り組むことで、楢葉をさらに深く知る「藍の畑プロジェクト」を4月からスタートし、種まきや定植、管理などを随時実施し、葉摘みの作業を迎えた。クリエイターと藍染め会の会員ら約20人が参加して和気あいあいと作業を進めた。
11月に藍染めを実施して、それぞれの作家が織物や糸、革製品、小物などの作品を開発する。来年1月に東京都で開かれる予定のハンドメード作品の大型イベントでそれぞれ作品販売して、楢葉町をPRする。
埼玉県から参加している作家の鳥海友理さんは「種から携われる機会は貴重で面白い。畑を見に楢葉に来る機会も増えて、お店の店員さんの知り合いもできた。町の温かみを体感できている」と話す。ガラス工芸作家で、木を藍染めした作品づくりに励む予定だ。(相双版)