南会津町初の4強 鈴木サヨナラ打「最高」 2025市町村対抗野球 準々決勝(10月4日)

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南会津町初の4強 鈴木サヨナラ打「最高」 2025市町村対抗野球 準々決勝(10月4日)

福島のニュース

▽準々決勝
南会津町6-5新地町(延長9回タイブレーク)
【評】南会津町が延長9回タイブレークの末、新地町にサヨナラ勝ちした。南会津町は5―5で迎えた九回2死満塁で代打鈴木が左前打を放ち、試合を決めた。新地町は七回に敵失などで2点を奪い追い付いたが、あと一本が出なかった。
南会津町は延長九回タイブレーク、2時間超の熱戦の末に新地町を振り切り、初の4強入りを決めた。九回に殊勲打を放った鈴木悠真は「18年間の野球人生でサヨナラ打は初めて。これ以上ない場面で打てて最高の気分だ」と白い歯を見せた。
2死満塁の絶好機で代打に起用され、「自分が絶対に決める」と意気込んで打席に入った。直球に狙いを絞り、真ん中高めへの2球目をはじき返した。「手応え十分」の当たりで三遊間を鋭く抜いた。一塁を回り、ベンチを飛び出してきた仲間と歓喜に浸った。
大会を前に打撃不振に陥った。ボールを線で捉えるスイングをイメージし、感覚が身に付くまで素振りを重ねてきた。この日も三回からベンチ裏でフォームを確認。重ねた鍛錬が値千金の一振りにつながった。
準決勝は3連覇中のいわき市と当たる。抜群の勝負強さを示した背番号21は「挑戦者として、全員野球で勝利を目指す」と闘志を燃やした。
▼新地町・荒萌生(6失点完投)野手に助けられながらの投球だった。サヨナラの場面は内角を狙った直球が甘く入ってしまった。次回こそ、4強入りを果たしたい。