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県重要無形民俗文化財で日本三大提灯祭りの一つとされる二本松神社例大祭「二本松の提灯祭り」は4日、福島県二本松市の中心市街地で開幕した。初日の宵祭りは7町の太鼓台が伝統のお囃子を響かせて練り歩き、揺れる紅提灯の明かりが城下町の秋を染めた。6日まで。
7町の合同引き回しでは本町、亀谷、竹田、松岡、根崎、若宮、郭内の太鼓台が旧亀谷ロータリーに集結し、それぞれ約300個の提灯に、二本松神社の御神火を移した松明から火がともされた。小雨の中、神様のよりしろの「すぎなり」を高々と掲げ、若連や小若が威勢良く太鼓を打ち鳴らして出発。祭り好きの二本松っ子や観光客らは一体となって「わっしょいわっしょい」と声を合わせ、熱気は深夜まで続いた。
本祭りの5日は7町の太鼓台が二本松神社前に並ぶ「宮詰」をし、みこしに供奉して市内を運行する。6日の後祭りは夕方に本町、亀谷、松岡、若宮の4町の太鼓台が亀谷坂上から、竹田、根崎、郭内の3町が霞ケ城箕輪門から出発し、各地区を引き回す。

