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第79回国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ」は第9日の6日、滋賀県などで各競技を行い、重量挙げ競技は女子59キロ級の遠藤梨李(いちご、田村高出身)がスナッチ95、ジャーク113のトータル208キロで優勝した。
遠藤はトータル208キロの好成績をマーク。旧国体時代を含め、5度目の出場で悲願だった栄冠を手にした。「ずっと取れなかったタイトルなので、率直にうれしい」と喜びをかみしめた。
15人が臨んだ同種目で圧巻の強さを見せた。スナッチは1回目から90キロを挙げた。その後も唯一の90キロ台を成功させ、1位に輝いた。ジャークは3回目の115キロを失敗したものの、113キロの最高重量となった。今大会はトータル210キロ以上を目指してきた分、悔やまれた部分もあったが、「スキルアップはできた」と及第点とした。昨年の練習中に痛めた左ひざの状態が回復。持ち上げるタイミングや力の配分もよく、表彰台につながった。
この日は会場で両親に見守られる中で臨んだ。「いつも支えてくれる家族に良い姿を見せて恩返ししたい」。強い気持ちが活躍を後押ししてくれた。来月には、今後の世界選手権などに関わるレディースカップを控える。「プレーの質を高めてトータル210キロ超えで優勝する」とさらなる飛躍を誓った。

