70代男性が熊におそわれけが 人的被害は2022年以来 福島県会津若松市

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7日午前8時30分ごろ、福島県会津若松市河東町八田字鍋沼の山林で、市鳥獣被害対策実施隊に所属する市内の70代男性が体長約100センチの熊に襲われ、顔や手などを引っかかれた。男性は顔面に重傷を負ったとみられるが、命に別状はないという。
会津若松署や市農林課によると、男性はイノシシを捕獲するため、ワイヤー式わなを仕掛けていた。わなの状況を確認しに1人で向かったところ、茂みから出てきた熊に襲われた。男性は自力で帰宅後、市内の病院に搬送された。
市農林課によると、市鳥獣被害対策実施隊などが午前10時ごろ、現場のわなにかかっていた熊を捕獲、駆除した。成獣とみられる。付近で作業していた60代男性は「自分もいつ、襲われるか分からないと思うと怖い」と話した。
会津若松市で熊による人的被害が起きたのは2022(令和4)年以来。同署は周辺をパトロールし、注意を呼びかけている。