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福島民報社と福島放送(KFB)は「ふくしまの未来をカエルプロジェクト」を来年1月から始める。福島県の美しい自然景観と地域資源を活用し、ごみ減量化とリサイクル率向上を目指す。共同宣言を7日、福島市の民報ビルで行った。
福島県は2022(令和4)年度の県民1人当たりのごみ排出量が全国ワースト1位、リサイクル率は全国ワースト2位。東日本大震災で廃棄物が大量に発生し、県民のごみに対する意識が低下している影響とも指摘されている。
プロジェクトは持続可能な開発目標(SDGs)の達成年限である2030年を見据えている。「未来をかんガエル(Reduce・削減)」「まだつカエル(Reuse・再利用)」「よみガエル(Recycle・再生)」を念頭に、循環型社会の実現に取り組む。地域を歩きながらごみを拾う「ごみゼロウオーク」を始める他、福島民報社の「出前授業」、KFBの「絵本のおはなし会」などを通じて県民の意識改革を促す。
共同宣言ではプロジェクトの概要が説明された後、ロゴマークが披露された。福島民報社の芳見弘一社長が「必ず福島を変えるという決意を持って取り組む」とあいさつした。福島放送の古川伝社長が「発信方法の違いを生かし活動する意義は大きい」と述べた。

