福島県が飼料用作物として普及目指すトウモロコシ 大熊町で初の実証栽培 担当者ら収穫作業を見学

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福島県が飼料用作物として普及を目指す子実用トウモロコシの現地検討会は6日、大熊町大川原地区の実証ほ場で開かれた。農家や自治体、農業団体の担当者らが収穫作業の様子を見学した。
県内では大規模な農場の整備などにより、飼料の需要が高まっているが、9割以上が輸入に頼っているのが現状。今後も需要増が見込まれ、輸入品は価格が高騰しているのを受け、県は飼料用作物の生産拡大と販路の確保に力を入れている。
大熊町で子実用トウモロコシを実証栽培するのは今年が初めて。農業再生事業に取り組む地元のおおくま未来が県の委託を受け、3・8ヘクタールのほ場で栽培を進めてきた。春に種を植え、順調に生育して収穫期を迎えた。
現地検討会は県が主催し、約40人が参加した。参加者が大型のコンバインで実を刈り取る様子を見守った。「モバイルドライヤー」と呼ばれる乾燥能力に優れる機械を用いた乾燥調製作業も見学した。作業の流れや使用する農機具、設備などの説明に耳を傾けた。(相双版)