小高のコメ×浪江のナシ 復興醸す一杯へ 限定酒を発売 ハッコウバ(福島県南相馬市)、あぶくま信金

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小高のコメ×浪江のナシ 復興醸す一杯へ 限定酒を発売 ハッコウバ(福島県南相馬市)、あぶくま信金

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福島県南相馬市の酒蔵haccoba(ハッコウバ)と、あぶくま信用金庫は、同市小高区のコメと福島県浪江町のナシを原料にした地域限定酒「おこめのペリー」を醸造し、11日に発売する。9日、南相馬市のあぶくま信用金庫本店営業部ふれあいギャラリーでお披露目式を行った。
ハッコウバは小高区と浪江町に醸造所を構えている。東京電力福島第1原発事故からの復興、風評払拭を目指す両地域の活性化と、新たな特産品の開発に向け、あぶくま信金の提案で新商品を手がけた。
ハッコウバの創業時から原料を提供している小高区の根本有機農園の酒米「雄国」と、浪江町の笠井宏光さんが育てたナシ「豊水」を使った。浪江町はかつてナシの産地だったが原発事故の影響で生産者がゼロになった。2017(平成29)年に笠井さんが唯一、再開させた。
コメとナシを一緒に発酵させ、アールグレイの茶葉も加えた。ナシの甘酸っぱさが際立つ、さわやかな味わいに仕上げた。
300本の限定生産で販売価格は500ミリリットル入り2860円(税込み)。11日から小高区のハッコウバ小高駅醸造所で販売する。11月23日は浪江町で催される十日市で売り出す予定。






お披露目式ではハッコウバの佐藤太亮代表、あぶくま信金の太田福裕理事長があいさつした。根本有機農園の根本剛実さん、ナシを育てた笠井さん、ラベルのデザインを担当した南相馬市の西山里佳さんが新商品への思いを語った。南相馬市の門馬和夫市長、浪江町の吉田栄光町長が祝辞を述べた。