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福島県南相馬市の原町一小のシンボルになっているケヤキ6本のうち1本が古くなり、若木に植え替えられる。9日、市内原町区の同校で「けやきの木に感謝する会」が開かれ、児童がケヤキへの思いを深めた。
原町一小は明治時代の開校時から校庭にケヤキが植えられ、子どもたちがたくましく育つよう願いが込められてきた。「元気」「本気」「根気」「勇気」「希望」と名付けられたケヤキは植え替えしながら代々、引き継がれ学校や地域のシンボルとして親しまれている。同校の児童は「けやきっ子」とも呼ばれている。
東日本大震災後に、交流のある愛知県安城市の作野小の児童らと植えた「絆」が加わり、現在は6本がそびえ立つ。
このうち、校舎に最も近く、ひときわ大きい「元気」のケヤキが、古くなり倒木の危険が出ていることから、年内に伐採される。その後、後継木が植えられる。
感謝する会では6年生が、同校と共に歩んできたケヤキの歴史を調べ、発表した。地域住民のケヤキに対する愛着も紹介した。マーチング部や5年生は演奏、合唱を披露した。オリジナルの曲「庭の大きなけやきの木」を全校生で歌い、感謝の思いを新たにした。(相双版)

