福島のニュース
東北6県の企業トップが集う第77回東北経営者大会は10日、郡山市のホテルハマツで開かれた。県内開催は7年ぶりで約420人が出席した。コスト削減や付加価値の増大による企業の「稼ぐ力」向上と、若者を引きつける魅力ある雇用創出に一体で取り組む決意を盛り込んだ決議を採択した。
決議では、全ての働き手がやりがい、働きがいを感じられるよう、自社の存在意義の共有、個性・価値観の尊重などに取り組む姿勢を打ち出した。生産性向上支援や適正な価格転嫁の促進に向けた環境整備強化、福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の実現などを政府や関係機関に強く要請するとした。
東北経営者協会、県経営者協会連合会の主催。小野利広県経営者協会連合会長(福島県南土建工業会長)が「参加した経営者が地域経済の先導者として東北の復興・創生に向けた実りある大会にしたい」と開会の辞を述べた。増子次郎東北経営者協会長(東北電力特別顧問)が「東北が一丸となり稼ぐ力の向上、やりがい、働きがいを実感できる職場づくりに取り組む」とあいさつした。
内堀雅雄知事が祝辞を述べ、元県立博物館長で民俗学者の赤坂憲雄さんが「ミュージアムという可能性」と題して講演した。人口減少が進む中での働き手の確保・定着をテーマに意見交換した。経団連副会長の永野毅東京海上日動火災保険相談役が特別講演した。
福島経済同友会代表幹事の芳見弘一福島民報社社長が来賓として出席した。福島民報社から他に安斎康史常務、関根英樹取締役郡山本社代表が出席した。

