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国際競技会「ワールドロボットサミット2025」過酷環境F―REIチャレンジは10日、南相馬市原町区の福島ロボットテストフィールド(ロボテス)をメイン会場に開幕した。初日は予選などを行い、災害対応ロボットやドローンの技術を競った。県内からは4チームが出場している。
会津大単独チームの「REL―UoA」は、仮想空間で消火や経路確保に対応するシミュレーション災害チャレンジに自作のロボットとドローンで出場している。コンピュータ理工学部4年でリーダーの高本潤良さん(21)は「自動化のプログラムがうまくいった」と振り返った。
同じく同大の「UoA_Flight」は、災害現場で想定される過酷環境下での性能を評価する標準性能評価ドローンチャレンジに、市販品をカスタマイズした2機で挑んだ。チームリーダーの矢口勇一上級准教授(44)は「学生が頑張り、おおむね想像通りにできた」と話した。
南相馬ロボット産業協議会と会津大合同の2チームも登場した。「MARS
ZERO+UoA」は、予選がない過酷環境ドローンチャレンジに挑戦した。浪江町のロボテス浪江滑走路と南相馬市のロボテス間で、空撮や建物内部の情報収集を行う競技。2番目で本番に臨んだが、機体の不具合で一部ミッションがこなせなかった。チームリーダーの金田政太さん(41)は「トラブルが重なり、良い結果を残せず無念。改良し、今後に生かしたい」と見据えた。
「MISORA+UoA」は、プラント施設で異常発生時の緊急対応力を競うプラント災害チャレンジに挑んでいる。11日も引き続き予選に参加する。
福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)の主催、経済産業省の共催。12日までの3日間、災害対応に関する4競技に国内外の計34チームが出場している。

