書歴70年の集大成 18、19日 小林耕山さんの展示会 希望者には作品を譲渡 福島県昭和村

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書歴70年の集大成 18、19日 小林耕山さんの展示会 希望者には作品を譲渡 福島県昭和村

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福島県昭和村議会議長などを歴任し、子どもへの書道の指導にも当たってきた同村在住の小林耕山さん=本名・盛雄さん=(90)の書展は18、19の両日、村公民館で開かれる。長年書きためた作品を展示し、希望者に譲る。小林さんは「書歴70年の集大成にしたい」としている。
小林さんは農業の傍ら6期24年にわたり村議を務め、2010(平成22)年春に旭日双光章を受けた。趣味の書道は公益財団法人書壇院の書展などで入賞する腕前。村内の小中学校などで指導し、賞状や卒業証書なども担当してきた。
90歳を迎え、健康面での不安もあることから、筆を置き、作品を整理して希望者に譲ることを考えたという。関係者の協力で書展が実現した。譲渡は基本的に無料だが、表具をした作品など一部は善意として協力金を受け取る。協力金は村社会福祉協議会に全額寄付する。すずりや墨、筆、書道の参考書なども提供する。
次女の穴沢美穂さん(52)=会津若松市=は「父にとって書道は人生そのもの。家族も父の書が大好きだった。人生最後の書展のため、できることをしてあげたい」と話し、「父の書を末永く大切にしてもらえたら、うれしい」と来場を呼びかけている。時間は午前9時から午後5時まで。問い合わせは小林さん宅へ。(会津版)