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福島県鏡石町と神奈川県真鶴町の災害時相互応援協定書は3日、鏡石町役場で行われ、災害時の対応や支援体制の充実に向けて両町長が支援の重要性について意見を交わした。
真鶴町は神奈川県沿岸部に位置し、南海トラフ地震による津波での被害が懸念されている。福島県内陸部に位置する鏡石町と協定を結び、有事の際の支援体制を構築するため協定締結を提案した。真鶴町の小林伸行町長は鏡石町出身で両町はこれまで行政視察など交流を深めてきた。
調印式では鏡石町の木賊正男町長と小林町長が協定書に署名し、がっちりと握手を交わした。協定書には応急物資と資材の供給、職員の派遣、被災者の一時受け入れなどが盛り込まれた。木賊町長は「災害時の支援充実は町民にとって明るいニュース。これからも両町の交流を深めたい」と述べ、小林町長は「沿岸と内陸と地理的状況が異なる両町が支援を結ぶことで、円滑な支援をしていきたい」と話した。
鏡石町は福島県が被災した場合の支援を充実させるため、地域防災計画に基づき、これまで姉妹都市など県内外合わせて約70の自治体と応援協定を結んでいる。(県南版)

