福島県南相馬市でワールドロボットサミット 会津大チーム2位 シミュレーション災害チャレンジ短時間で課題挑戦

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福島県南相馬市でワールドロボットサミット 会津大チーム2位 シミュレーション災害チャレンジ短時間で課題挑戦

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国際競技会「ワールドロボットサミット2025」過酷環境F―REIチャレンジは最終日の12日、福島県南相馬市原町区の福島ロボットテストフィールド(ロボテス)をメイン会場に決勝などを行い、シミュレーション災害チャレンジで会津大の「REL―UoA」が2位に輝いた。南相馬ロボット産業協議会と会津大合同の「MISORA+UoA」がプラント災害、「MARS
ZERO+UoA」が過酷環境ドローンの各チャレンジで3位に入賞した。
「REL―UoA」は、仮想空間でバルブの操作や消火活動を行った。決勝は制限時間が短い中で自作のロボットとドローンを駆使して最後まで課題に挑戦した。リーダーでコンピュータ理工学部4年の高本潤良さん(21)は2位に喜びつつ「仮想空間だけでなく、社会で活用できる機体を作りたい」と見据えた。
「MISORA+UoA」は決勝でロボットが通信の問題で動かなくなるトラブルも起きたが、ドローンで現場の状況を報告する課題に挑んだ。「MARS
ZERO+UoA」は浪江町のロボテス浪江滑走路と南相馬市のロボテス間をドローンで飛行するチャレンジに臨んだ。予選がない競技で、10日に登場した。
南相馬ロボット産業協議会の渡辺光貴会長(43)は「今回の経験を災害対応や産業振興に生かし、技術を南相馬から発信していきたい」と胸を張った。
過酷環境ドローンは「ICAST」(千葉大など)、プラント災害は「NuTech―R」(長岡技術科学大)、シミュレーション災害は「NITRo―UI」(名古屋工業大)、標準性能評価ドローンは「Team
Sogakkan」(那須管財、関西学院大)がそれぞれ優勝した。
福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)の主催、経済産業省の共催。災害対応に関する4競技に国内外の計34チームが出場した。