トイレでもアート満喫 古紙ペーパー販売 会津ゆかりのデザイナーが包み紙に作品活用 福島県湯川村

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トイレでもアート満喫 古紙ペーパー販売 会津ゆかりのデザイナーが包み紙に作品活用 福島県湯川村

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福島県湯川村にある道の駅あいづ湯川・会津坂下は、喜多方市の橋谷田商店と荒川産業の2社と連携し、県内で発生した古紙を再利用したトイレットペーパーの販売を始めた。会津ゆかりのデザイナー6人が包み紙のイラストを描き下ろした。13日、同道の駅で発表会を開き、関係者が循環型社会の実現を誓った。
橋谷田商店と荒川産業は2023(令和5)年から古紙を再利用したトイレットペーパーを販売している。今回、同道の駅が新たに事業に参加し、会津若松市のグラフィックデザイナー本田陽一さんらとの橋渡し役を担った。デザイナー6人が思い思いに包み紙のイラストを描いた。本田さんは「トイレも一つの空間としてアートを楽しむのも良いと思う」と話している。
トイレットペーパーは7種展開で、各千個限定。1個110円(税込み)、7個セット700円(同)で販売している。売り上げの一部を県内の森林保全活動や子どもたちの学習支援のために寄付する方針。
同道の駅で出る古紙も事業で活用する。今後は会津坂下町や湯川村の小中学生を対象に包み紙デザインコンテストを実施する予定。
発表会で、橋谷田商店の橋谷田周平社長は「僕らの取り組みや思いに賛同してくれる仲間を増やしたい。100人のアーティストに100個のラベルを作ってもらい、展示会を開くのが目標だ」と誓った。荒川産業の荒川健吉社長は「福島県民はごみをたくさん捨ててリサイクルしていない現状にある。この傾向を少しでも良い方向に変えたい」と意気込んだ。同道の駅の佐藤銀四郎専務は「取り組みをきっかけに地域を盛り上げていく」と語った。
包み紙のデザイナーは次の通り。
本田陽一(会津若松市・本田陽一デザイン事務所)斎藤志登美(会津若松市・デザインクリップ)斎藤香織(喜多方市・イラストレーター)ノガワアイ(会津若松市・アルテマイスター保志)物江あゆみ(三島町・Ub.)北本雅久(会津若松市・会津大短期大学部准教授)(会津版)