聖光学院決勝逃す 松本、最後まで粘投 連投で疲れも 2025秋季東北地区高校野球大会 準決勝(10月14日)

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聖光学院決勝逃す 松本、最後まで粘投 連投で疲れも 2025秋季東北地区高校野球大会 準決勝(10月14日)

福島のニュース

▽準決勝
聖光学院0-7八戸学院光星
【評】聖光学院が好機を生かし切れず、八戸学院光星に敗れた。初回に犠飛で先制点を奪われたが、六回まで2失点でしのいだ。七回、2死満塁で走者一掃の三塁打を許し、突き放された。聖光学院は九回に2死一、三塁と好機をつくったが一本が出なかった。
連覇を狙う聖光学院は八戸学院光星に地力の差を見せつけられた。先発松本叶我は七回途中まで粘投したが5失点。「チームを勝利に導けなくて悔しい」と肩を落とした。
一回に連打と犠飛で1点を献上したものの、「行けるところまで投げる」と気持ちを切り替えた。低めに集める丁寧な投球と縦に大きく曲がるカーブを武器に6回を8奪三振、2失点にまとめた。
打線の援護がなく迎えた七回、先頭打者を四球で出し、内野安打と四球で傷口を広げた。1死満塁の窮地を迎えたところで、マウンドを降りた。
今大会の全試合で先発し、腕を振り続けた。前日の仙台育英戦で143球と力投し4強進出の立役者になったが、連投の疲れもあり、投げ切ることができなかった。球速を上げるために、冬期間は体力強化に励み、体重を10キロ増量するのを目標に掲げる。「体力面、技術面ともに成長し、勝負強い投手になる」。進化を誓い、頼れる右腕は球場を後にした。