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福島県戦没者追悼式は16日、福島市のパルセいいざかで行われた。戦災で犠牲になった6万6千余柱の霊を慰め、不戦の誓いを新たにした。
県内の遺族会関係者や市町村長ら合わせて約500人が参列した。内堀雅雄知事が「戦争の惨禍を二度と繰り返さないよう、平和を希求していくことを誓う」と式辞を述べ、西山尚利県議会議長が「戦争の悲惨さと平和の尊さを語り継いでいかないといけない」と追悼の言葉を贈った。
遺族代表として、会津若松市河東町の小湊好広さんが登壇した。小湊さんは太平洋戦争で兄栄一さんを亡くしている。栄一さんは陸軍伍長としてガダルカナル島に散った。小湊さんは「最愛の人を失った私たち遺族の悲しみは戦後何年たっても癒えることはない」とし、「世界の平和を目指して私たちが取り組みを強めることが戦没者の御霊[みたま]に応えることだと考えている」と訴えた。
内堀知事、安斎満県遺族会長ら参列者が献花した。
県遺族会主催の県戦没者慰霊祭も同会場で催された。

