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二本松城跡本丸石垣修築復元事業の竣工30年を記念した特別企画展「二本松城の石垣」は11月24日まで、福島県二本松市のにほんまつ城報館で開かれている。10月18日午後1時30分から同館近くの県男女共生センターで記念シンポジウムを催す。
事業は二本松城跡の天守閣建設計画を機に見つかった貴重な本丸石垣を伝統技術で積み直す文化財工事として進め、1995(平成7)年に完成した。企画展は工事の概要を伝えるパネルや絵図、工具などを展示する。東日本大震災後の修復にも触れ、「過去と未来をつなぐ遺産」としての石垣への理解と保全、継承を訴えている。
シンポジウムは二本松城跡の石垣修築復元と意義がテーマ。石川県金沢城調査研究所の北垣聰一郎名誉所長が「国史跡二本松城跡の石垣修理事業から学んだこと」の題で基調講演する。宮武正登佐賀大教授、上月保道文化財石垣技能者、鈴木功白河市文化財専門研究員、根本豊徳二本松市文化財保護審議会委員らが意見を交わす。
企画展、シンポジウムは入場無料。問い合わせは二本松歴史館へ。

