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福島民報社の聖教新聞受託印刷50周年を記念した祝賀会は21日、福島市のウェディングエルティで開かれ、福島民報社と創価学会、聖教新聞社の関係者が半世紀の節目を祝い、関係の継続を誓い合った。
約30人が出席した。福島民報社の芳見弘一社長が「聖教新聞の読者に紙面を届ける役割を今後も確実に果たす」とあいさつした。創価学会の今村拓也東北長(伊達市保原町出身)、聖教新聞社の萩本直樹代表理事が、紡いだ絆の強さに触れながら祝辞を述べた。芳見社長と萩本代表理事が記念品を交換した。福島民報社から浪江町の大堀相馬焼陶吉郎窯の窯元近藤学さんが制作した「青[せい]瓷[じ]大鉢」、聖教新聞社から越前漆・風月塗りの置き時計を贈呈した。
ピアニスト渡辺貴紀さん(大熊町生まれ)、ソプラノ歌手阿部純子さんの記念演奏に続き、福島民報社の佐久間順常務の発声で乾杯した。
福島民報社の聖教新聞受託印刷は、福島民報社の旧社屋が福島市栄町にあった1975(昭和50)年に始まった。同年11月11日付をスタートに、東日本大震災発生時も途切れることなく続いてきた。■記念誌を作成
福島民報社は半世紀の受託印刷の歴史をまとめた「聖教新聞受託印刷50周年記念誌―福光を未来へ―」を作成し、祝賀会で配った。
受託印刷第1号の紙面、東日本大震災時の苦難、受託印刷が結んだ絆から生み出された文化事業などをまとめた。創価学会の故池田大作名誉会長が福島民報に特別寄稿した記事も掲載。日中国交正常化30周年に合わせた2002(平成14)年の連載、戦後60年に際して平和を問い直した2005年の連載などを読むことができる。
記念誌はA4判で、97ページのフルカラーとなっている。

