薄いが…ペコペコしない サトウキビ製コップがグッドデザイン賞 福島県会津若松市の三義漆器店

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薄いが…ペコペコしない サトウキビ製コップがグッドデザイン賞 福島県会津若松市の三義漆器店

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福島県会津若松市の三義漆器店の「なん度も使えて可燃ごみに出せるペコペコしないサトウキビなコップ」が、日本デザイン振興会の2025(令和7)年度グッドデザイン賞に輝いた。曽根佳弘社長は「日本の代表ブランドとして、世界に発信していきたい」と気持ちを新たにしている。
サトウキビなコップは三義漆器店が小松技術士事務所(いわき市)と協力し、2023年に開発した脱プラスチックブランド「IZ
EARTH(アイヅアース)」の製品。石油を使用しない植物由来の生分解性プラスチック・ポリ乳酸樹脂(PLA)が原料になっている。
PLA射出成形として世界で最も薄い0・53ミリの幅にもかかわらず、持ってもペコペコしない強度を実現した。サトウキビ由来の素材のためプラスチックの匂いがせず、飲み物のおいしさを邪魔しない。繰り返し使用でき、最終的には可燃ごみとして処分できる。
審査員からは「0・53ミリの薄さで〝ペコペコしない〟強度を実現したのは革新的だ」「長い製品名に特徴を込め、利用者への分かりやすさを高めている」などと評価された。曽根社長は「普段使いできるサステナブルな商品をより広く、より多くの人に届ける」と語った。(会津版)