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野生鳥獣肉(ジビエ)を活用した地域振興策を考える「西会津町ジビエ利活用検討会」の初会合は17日、福島県西会津町公民館で開かれた。今後、定期的に会合を開催するとともに、町のイベントなどでジビエを提供し、町民らへの理解を深める。
町は現在、ツキノワグマやイノシシなどの有害鳥獣を捕獲後、焼却、埋設処分している。県外では、捕獲後の個体を食肉として利活用している事例がみられることから、町での実施の可否を含め検討する。ただ、東京電力福島第1原発事故の影響で、県内では全域で出荷制限となっていることから、解除後を見据えた取り組みとなる。
検討会は町内の狩猟団体や飲食店、商工団体などで構成し、日本ジビエ振興協会がアドバイザー、農水省東北農政局などがオブザーバーとして参加している。ジビエ料理の提供で地域の魅力向上や町内への誘客を図ることや、町内飲食店や加工事業者との連携で新たな産業創出などを考える。
初会合には約30人が参加した。薄友喜町長があいさつし、振興協会の藤木徳彦代表理事が取り組みを紹介した。試食会が開かれ、熊本産イノシシのスープや長野産のシカ肉を使ったおにぎりなどを食べ、ジビエ料理の可能性を探った。(会津版)

