福島のニュース
2026(令和8)年度から福島県内の20病院で卒業後臨床研修を受ける新人医師は123人(前年度比1人増)で、過去最多となった。募集定員の計160人に占める割合(充足率)は76・9%となり、前年度より6・4ポイント上昇した。日本医師会や医療研修推進財団などで構成する「医師臨床研修マッチング協議会」が23日、発表した。
県内20病院での研修医の内定状況は【表】の通り。9月下旬の中間報告時の第1希望者121人から2人増加した。大原綜合病院、太田西ノ内病院、星総合病院、竹田綜合病院、いわき市医療センター、総合南東北病院、白河厚生総合病院、公立藤田総合病院、済生会福島総合病院、福島赤十字病院、南相馬市立総合病院、常磐病院の12病院で定員に達した。一方で、全体の充足率は全国平均の84・6%を7・7ポイント下回った。今後の調整次第で最終的な研修医の人数は変動する可能性がある。
県医療人材対策室の新妻崇永室長は「研修医を受け入れている県内20病院が連携し、県内に研修医を呼び込むために東京などの首都圏で行っているPR活動が徐々に実を結んでいる。研修医がそのまま、県内にとどまり活躍してもらえるよう、支援していく」としている。

