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重機操作のシミュレーションアプリを使ったeスポーツ大会が11月15日、県内で初めて福島市で開かれる。建設業界の担い手不足が課題となる中、若い世代にゲーム感覚で重機操作を体験してもらい、進学や就職を考えるきっかけにしてもらおうと、県建設業産学官連携協議会が企画した。25歳以下を対象に、31日まで参加者を募っている。
シミュレーションアプリは福島市の寿建設と東京都の企業が共同開発した「重機でGo」。実際の機械に近い操作を体験できる。大会では工事現場、街中など複数の場面で土をダンプカーに積み込む作業の速さを競う。
県によると、1995(平成7)年に13万1千人いた県内の建設業就業者は2020(令和2)年に8万8千人に減少。2040年には6万2千人まで減ると推計されている。情報通信技術(ICT)などで自動化は進んでいるが、人手不足に悩む現場は多いといい、協議会は7月に準備会を開き、大会の企画を温めてきた。事務局を担う県建設産業室の伊藤経介主査は「進路や就職の選択肢に建設業を考えてもらえる入り口にしたい」と話す。
場所は杉妻会館で、時間は午後2時から。定員105人、参加無料。スマートフォンやタブレット端末を持参する。建設業の魅力を伝える県のポータルサイト「ふくけんビルド」からアクセスできる専用フォームを通じて申し込む。

