福島県への思い語る 郡山出身の芥川賞作家鈴木結生さんが講演 「小説が生まれるまで」テーマ

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福島県への思い語る 郡山出身の芥川賞作家鈴木結生さんが講演 「小説が生まれるまで」テーマ

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福島県郡山市出身で芥川賞作家の鈴木結生さん(24)=福岡市在住=の講演会は25日、市内のけんしん郡山文化センターで開かれた。「小説が生まれるまで」をテーマに福島への思いを織り交ぜ、作品づくりの背景や思いを語った。
こおりやま文学の森資料館の開館25周年記念事業。約290人が聴講した。幼い頃に親しんだ手塚治虫の漫画や故大江健三郎さんら文豪の書籍など自身が影響を受けた文学作品を紹介。「小説には音の自然さと意味の多重性を意識している」とし、文章の流れが生み出すリズムや作中の言葉のこだわりを明かした。芥川賞受賞作「ゲーテはすべてを言った」を題材に、登場人物の名前の由来や物語の構造を解説した。