児童が人形浄瑠璃や語り部、披露 福島県郡山市高倉小の創立150周年式典 歴史築く誓い新た

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児童が人形浄瑠璃や語り部、披露 福島県郡山市高倉小の創立150周年式典 歴史築く誓い新た

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福島県郡山市の高倉小の創立150周年記念式典は25日、同校で行われた。出席者が節目を祝い、新たな歴史を築く誓いを新たにした。児童は地域の伝統芸能継承の思いを胸に高倉人形浄瑠璃を披露した。
児童、保護者、地域住民ら約150人が出席した。坪井順一実行委員長が「それぞれが夢をかなえ、地域を愛する気持ちを持ち続けてほしい」、宗像和彦校長が「未来を担う子どもたちの健全な成長のために力を尽くす」とあいさつした。
児童を代表し渡辺えみさん(6年)が「みんなで学んだことを忘れずに頑張りたい。大好きな高倉小がいつまでも続いてほしい」と語った。椎根健雄市長らが祝辞を述べた。
記念行事として、児童が学びの成果を発表した。1、2年生は元気いっぱいな踊りを見せた。3、4年生は品竹悦子さんから学んできた語り部を披露。高倉地区に伝わる県重要有形民俗文化財「高倉人形」誕生の歴史や人形浄瑠璃が今春、地元有志により約130年ぶりに復活宣言された経緯を優しいなまりで紹介した。
5、6年生は人形浄瑠璃を発表した。地元「高倉人形浄瑠璃座」のメンバーから指導を受けてきた一つの人形を3人で操る技術を実演した。一座が上演していたとされる五穀豊穣などを祈る祝いの演目を、息を合わせて披露した。
同校が地域住民向けに浄瑠璃を発表するのは初めて。(郡山版)