美酒の誕生を願い 山田錦の稲刈り 福島県二本松市の西谷棚田 11月下旬までかかし祭りも

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美酒の誕生を願い 山田錦の稲刈り 福島県二本松市の西谷棚田 11月下旬までかかし祭りも

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農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定されている福島県二本松市の西谷棚田で23日、酒造好適米の山田錦の稲刈りが行われた。作付け2年目で「酒米の里」に向けて、今年も思いのこもる美酒の誕生に期待を高めた。
昨年産の山田錦を使った初めての酒「大七
生酛特別純米酒
西谷棚田」は今月発売され、穏やかな味わい、すがすがしい喉越しで好評。今年は6月に植え、4枚合わせて10アールほどの田に黄金色の稲穂が実った。
西谷棚田保全会の渡辺久司会長、西谷棚田集落の渡辺勝則会長ら地元農家と大七酒造の社員ら約30人が参加。鎌を使って、サクサクと心地よい手刈りの音とともに収穫し、棒掛けをした。渡辺久司会長は「今年もいい出来だ」と笑顔を見せた。棚田の再生と継承、発信に力を入れている大七酒造取締役の太田左恵子さんは長女真矛さん、次女朝弓さんと参加。「みんなの一生懸命が詰まった米でわくわくする」と楽しみにしていた。
西谷棚田では11月下旬までかかし祭りを開催中。農作業や世界旅行をするかかし、酒を手にご機嫌なかかしなど約30体が並び、見る人を楽しませている。(県北版)