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福島県いわき市渡辺町の農産物直売所「彩花園」の向かいにある田んぼでイネ科の多年草「マコモタケ」の今季の収穫が本格化している。収穫は11月中旬ごろまで続く。同園代表の遠藤菊男さん(76)は「育て始めて20年以上が経過した。認知度も高まってきている。ぜひ食べてみてほしい」とPRしている。
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遠藤さんが所有する60アールの田んぼで丁寧に育てられた。遠藤さんによると、今年の収穫は例年と比べ3週間ほど遅い。3千株を植えたが、少雨や高温の影響で収穫は8割ほどになるという。
マコモタケは水辺に群生する「マコモ」の根元に「黒穂菌」が感染することで肥大化したもののことで、食物繊維が多く含まれている。全体の背丈は大きいものだと2メートルを超える。実際に収穫する部分は約20~30センチ。
同園では収穫したマコモタケを生食用だけでなく、きんぴらや天ぷら、水煮などの加工品で販売している。食べると苦みはなくホワイトアスパラガスのような食感で、温めるとメンマのようなしゃきしゃきとした歯応えになる。
12月ごろから来年3月ごろまでは、マコモタケが入った「中華まん」の販売も予定している。直売所の営業は毎週水曜、日曜のみ。問い合わせは彩花園へ。(いわき版)

