カフェ「liebe table」開店 福島県楢葉町「KOUEN」の一角 菓子販売も 交流生まれる場に

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カフェ「liebe table」開店 福島県楢葉町「KOUEN」の一角 菓子販売も 交流生まれる場に

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福島県楢葉町井出のカフェレストラン「liebe
table(リーベテーブル)」は22日、開店した。町内の菓子店「おかしなお菓子屋さんLiebe」がリニューアルした。空き倉庫を改装して民間で作る地域交流拠点「KOUEN(こうえん)」の一角を担う。代表の横須賀直生さん(37)は「新たな発見、交流の生まれる唯一無二の場所を目指したい」と話す。
店はケーキなどの菓子販売とカフェ営業の他、ランチ、ディナーでイタリアン料理を提供する。ハーブを使ったチーズクリームとガトーショコラ、ベイクドチーズの味わいを楽しめる新商品のボタニカルケーキに加え、リーベから続くスイーツを販売する。
イタリアン料理の担当は夫の嘉秋さん(39)。料理人として長く腕を磨いてきた。種類豊富なピザやパスタ、ローストポークなどがメニューを彩る。ディナーでは楢葉町特産のユズを使った飲み物や双葉郡内で作られた酒などの「ローカルドリンク」を提供する他、パンには町産のローズマリーを使うなど地元の魅力をふんだんに詰め込んだ。
横須賀さんは町出身。パティシエをしながら国内外を巡り、2019年にUターン、店を構えた。カフェを営業するのはUターン時からの夫婦の目標だった。リーベでお客さんを増やし、移転にはクラウドファンディング(CF)で費用を募り、300人以上が支援してくれた。横須賀さんは「夫との約束を果たせてよかった。多くの応援に気が引き締まる」と話す。
旧浪江電設倉庫を改修した一角に構え、店の隣の別棟には地元スタートアップ企業の事務所などが入居し、新たな交流拠点へと今後拡大していく構想だ。横須賀さん夫婦は「町内外の人に足を運び、滞在してもらうことで楢葉の空気を感じてほしい。ふらっと来てもらい、おなかも心も満たすほっとできる場所にしたい」と話している。
住所は楢葉町井出浄光東27の101。月曜と第2・4日曜日が定休。時間は午前10時から午後6時(土曜は午後10時、日曜は午後8時)まで。ランチは午後2時まで。ディナーは午後5時半から。問い合わせはリーベテーブルへ。